ツム・アインホルン  アートフォーラム

当店では芸術活動の一環として各方面の作家の方と協力をし
毎2ヶ月間作品展をおこなっております


店内に作品専用の照明が増設され,とても発色の良い光源となりました.
これを機に展示作品の公募を行なっています.詳細はこちら.

 会期 2008年 平成20年

9月1日〜10月31日
 石垣 健

「サイエンス オブジェ展」


「サイエンス オブジェ」 流れのアルスノート/2円柱で混ぜる  CGスケッチ



「サイエンス オブジェ」 ポリリズムとモデュール





「サイエンス オブジェ」 螺旋と貝


「サイエンス オブジェ」 ポリリズムとモデュール 





「サイエンス オブジェ」 流れと渦 


「サイエンス オブジェ」 ホートンの水路から (右端)

 今回のテーマは,「サイエンス オブジェ」 です.芸術と科学を巡る旅は面白そうですが,近づくと事情は複雑です.それを,スッキリと一言で言い表わそうと,誰もが苦労してきました.Ars, Art & Science, Design, Science Art, Technology Art, Algorithmic Art,Computer Art, Computer Aided Design(CAD), Computer Sculpture, Infomation Design, Interactive Art etc. 技術的な目新しさはすぐ認知されますが,芸術としての“永続性”を獲得することは簡単ではありません.観客は,難解な説明には見向きもしません.混乱の只中であるからこそ透徹した感性の閃きが欲しいわけですが,自然という現実は自己の心身をも含み,そう簡単にはいきません.芸術と科学を串刺しにして頬張るには,かなりの覚悟が要るようです.今回の展示の作品,「サイエンス オブジェ」は,脳内での科学的概念とその芸術的変容への場を重ねて可視化した,存在・認識・行動の実験箱です.

  作品のプロセスは,わかりやすい科学的視点.例えば幾何学的螺旋が貝に似ているとか,サイコロ(乱数)で川の流れを決めるとか,距離の二乗で渦の回転角が決まるとか等を用いています.これは,明解で再現性を保つ科学的プログラムの記述です.自在な手の動きに代わって,コンピュータでカッターパス(刃先の動き)を算出し,アクリルブロック(100×100×30mm)を切削します.職人がノミの形を工夫するように,切削機の刃物も手加工しています.研ぎ方ひとつで,形だけでなく切削面を透明にも,乳白にもできます.背景は,CG画像のコラージュで,自在に調整可能です.アルゴリズム(計算手順)によって生み出される線に沿った動きが,アクリルを内側から彫刻し,脳内の概念が姿を現します.見えないものを実体化する(可視化)という事実がここにあるのです.これらの意識の布石を基に,相互に生命システムを表象し始めることは,21世紀における芸術の役割でもあるのです.

 しかし私たちの脳は,このような認識に留まることは希です.どんなに科学的なお題目を唱えようと,自由に浮遊する感性は,視野の出来事を瞬時に脳内と照合し,新たな行動としてイメージを組み上げてしまいます.可視化から仮想化へ….それが “オブジェ” と言う仕掛けの根っからの目論見なのでしょう.存在として自照性と反証性が絡む対象物.どうか,お気をつけてご鑑賞ください.(笑)

 2008年 9月        石垣 健   


作家略歴 

石垣 健
KEN ISHIGAKI

1947 東京に生れる
1971 日本大学生産工学部建築工学科中退
1971-1981 小野 襄 建築造形研究室
1976 新制作展スペ−スデザイン部初入選 (陶作品)
1978-1999 日本デザイン専門学校講師
1979 新制作展入選 陶作品 方陣に対応可能な黄金比のモデュ−ルを発表
1980 新制作展 新作家賞 陶作品
以後1987年まで樹脂を使った彫塑的作品を出品
1988 新制作展 新作家賞 CADによる金属作品
以後1992年まで CAD, CAMによる作品を出品
1992 グループ展 Do Well POWWOW
1992 個展 「 ZONE'92 造形譜より」 ギャラリ-てん
1994 COMA DESIGN STUDIO 設計 東京都 品川区
1996 個展 「Paper Relief」 Galerie de Cafe DEN
1996 個展 「造形譜考」 Do Well POWWOW
1996 グループ展 スペ−スかたち
1996 OAG-Haus 四人展 東京・ドイツ文化会館
1997 個展 「Paper Relief」 東京・ドイツ文化会館クライゼル
1998 「ZOKEI NOTE 1」Gallery AMERIA 企画展
1998 「ZOKEI NOTE 2」Ginza T.BOX gallery 企画展
1999 論文「造形ノート」形の文化誌 形の文化会編 工作舎刊
2000 「ZOKEI NOTE 3」Daejon Media Art 2000 韓国 大田市立美術館
2002 チャオ! カオス...」“Ciao ! Chaos…”環境芸術学会 
2003.9-10 「造形ノート第4回展」 ツム・アインホルン アートフォーラム
2004 arsnote.com を開設.
2004.11-12 改名「アルスノート第5回展」 ツム・アインホルン アートフォーラム
2005 RIKEN Art&Science展
2006.3 ツム・アインホルン  アートフォーラム
2006.3 論文「複合的対称性に関す津構成モデュールと配列表現」形の科学会
2008.7「流れの小箱展」CHAOSMOS & Arsnote, Gallery 銀座一丁目
2008.9 ツム・アインホルン  アートフォーラム [サイエンス オブジェ展]

http://www3. big. or. jp / ~coma/

http://www. arsnote. com /arsnote /

<ツム、アインホルン、アートホーラム、2008/9/1 〜10/31>


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